2024年秋の奈良巡りの会を開催しました

第10回奈良巡りの会「聖林寺・安倍文殊院界隈の散策」を開催

(2024.11.2 開催実施記録:昭和41年経済 服部永次)

 

記念すべき第10回は、雨模様と3連休が重なり、参加人数は13人となりました。

桜井駅を9時40分頃出発するころから、ポツポツ降り出し、「恨めしや・・・」。

しかしながら、ここは名幹事平越様の先見の明で、ご夫妻が運転手となった自家用車が登場し、難なく散策がスタート。

散策からドライブに変更となりましたが、お陰様で助かりました。

 

先ずは、

  • 艸墓古墳(くさはかこふん)

安陪文殊院の直ぐ近く桜井市谷の住宅街の中、こんもりとした小さな古墳で、辿り着くまでに雨で濡れた坂道や民家横の狭い道に往生しました。

埋葬施設は花崗岩の10メート余りの横穴式で、何処から入れたのかと不思議に思うくらい、石室内一杯にドカンと石棺が占めている。一見盗掘されていないように見えるが、奥壁側に盗掘穴があり、スマホの明かりで覗くと石棺内部も拝見できました。古墳内の石棺に触れる事ができる事はめったにないチャンスだと思います。この艸墓古墳は、古墳時代終末期の7世紀中葉頃の築造と推定されていますが、どなたが葬られていたのか・・・・?

 

 

  • 安部文殊院

5年前に新築されたという「客殿」にて植田住職の法話と抹茶・落雁を頂戴しました。大化元年(645)に創建され、且つては野村萬斎主演の映画「陰陽師」で、最近はNHK大河「光る君」でユースケ・サンタマリアが演じた陰陽師の安倍晴明公が出生された寺院とされている。現在は祈祷寺として華厳宗東大寺の別格本山であり、広さ3万坪を誇っています。

本堂に移動して、ご住職からご説明をお聞きしました。

  1. 御本尊は「三人寄れば文殊の智恵」の格言で有名な文殊菩薩で、日本最大(7m)、鎌倉時代・1203年に仏師・快慶によって造立された。獅子に乗り4人の脇侍を伴う、渡海文殊菩薩を中心とした文殊群像は、雲海を渡り、私達衆生の魔を払い、智恵を授ける為の説法の旅に出かけているお姿ということです。
  2. 現在、安倍文殊院では文殊群像全体の床を免震工事するため、獅子からお降りになった文殊菩薩像を間近に拝見できるという機会となりました。
  • 平安時代の陰陽師・安倍晴明の寺ということで、玄関の内側に貼ることで、一切の災難を除いてくれる赤(朱色)の魔除け札を買い求めました。家に帰ってお札を貼り、中のハガキに住所を書いて送ると、住所の魔除け祈願をして頂けるそうです。
  1. 雨の合間を縫って、全員での記念写真を「パチリ」

 

  • 聖林寺

聖林寺は桜井市街地の南方に奈良盆地を見下ろす小高い位置にある。お寺の境内に建つ「聖林茶館」から雨の三輪山や箸墓古墳などを一望できる絶景の場所で、ゆっくりと柿の葉寿司セットの昼食。ここでも記念写真を「パチリ」

 

 

伝承では和銅5年(712年)に多武峰妙楽寺(現・談山神社)の別院・遍照院として藤原鎌足の長子・定慧(じょうえ)が創建したという。平安時代末期には妙楽寺と興福寺の合戦によって興福寺に焼き討ちされているが、鎌倉時代に復興している。

江戸時代には大神神社の神宮寺の一つである三輪山平等寺の建物を移して再興したという。江戸時代中期の享保年間に聖林寺と改称。また、文春諦玄が、諸国を行脚して浄財を集めて現在の本尊・子安延命地蔵菩薩像を造立。

明治の神仏分離令の際に、大神神社(三輪明神)神宮寺の一つである大御輪寺(だいごりんじ:大神神社の最も古い神宮寺)本尊の十一面観音像が聖林寺に移管されている。

  1. 子安延命地蔵

色白の肌に三日月型の眉、紅が残る唇が特徴的な、大きな石造のお地蔵さまで、江戸時代中期、この寺の僧 文春が安産を願い造像したと伝わり、今のように医学の進んでいない時代にはお産で苦しむ婦人が多かったのでしょう。文春は大石仏造像の願をかけ、自身で作った木彫りの地蔵を背負って諸国行脚を行い、4年7か月かけて托鉢で浄財を集めたということです。

  1. 十一面観音立像

もとは三輪山の神宮寺の一つ「大御輪寺」の仏さまで本尊として、法隆寺の国宝 地蔵菩薩立像などと共に祀られてきましたが、明治政府の神仏分離令による廃仏毀釈を免れるため、慶応4年5月、大御輪寺と親交の深かった聖林寺に移されたといわれています。その後、明治20年フェノロサによって秘仏の禁が解かれ、人々の前にその美しい姿を初めて現しました。フェノロサはその美しさに大層驚き、門前から大和盆地を指して、「この界隈にどれ程の素封家がいるか知らないが、この仏さま一体に到底及ぶものでない」と述べたと伝えられています。奈良時代後期につくられた木心乾漆像で、厳かな顔つきと均整のとれた体つきが特徴です。耐震工事が完了しリニューアルした観音堂で倉本住職から詳しくお話を伺うことができました。南海トラフ級の大地震にも対応できる独立の免震展示台ケースを導入し、背面までの360度参拝できるように。透明度が高いガラスでコーティングが施されているため、遠目から観るとケースが見えないようにすら感じます。住職は、ガラスケースを「ガラスのお厨子」と表現されていました。時間を忘れる一時でした。

 

収蔵庫の天井は、直径5.2メートルの半円球型のドーム状になっており、宇宙を表現した天蓋になったこだわりのデザインです。

  • 曼荼羅(マンダラ)の世界

毎年11月に開催される『マンダラ展』を拝見することができ、曼荼羅の世界に引き込まれました。

南北朝時代の『春日鹿曼荼羅』『三千仏名会本尊』『補陀落山曼荼羅』。室町時代の『春日宮曼荼羅』『胎蔵曼荼羅』『當麻曼荼羅』『十三仏曼荼羅』。そして江戸時代の『星曼荼羅』『法華経曼荼羅』『金光明最勝王経曼荼羅』『金剛界曼荼羅』と、どれも驚く素晴らしい保存状態です。

 

倉本住職の丁寧なご説明付きの拝観が終わるころには、奈良県全域で台風崩れの温帯低気圧の影響で大雨・洪水警報が出て、滝のような雨に遭遇、しかし、車を用意いただいたお蔭で午後3時までには桜井駅まで無事戻ることができ、楽しい一日となりました。

ご参加いただいた皆様、お疲れさまでした。

平越ご夫妻に感謝です。

 

第10回 奈良巡りの会 「聖林寺・安倍文殊院界隈の散策」

ようやく凌ぎやすくなってまいりましたが、お変わりございませんか。

秋の奈良巡りのお知らせです。

先月申していましたように「龍田古道を歩く(亀の瀬トンネルマッピングの見学)」を

企画し、申し込みはできたのですが、当初聞いていたより人数制限が厳しく、

全員で入れないのではとキャンセルしました。

 

今回は、「聖林寺・安倍文殊院界隈の散策」といたしました。

聖林寺では新しくできた観音堂(世界的な賞をとった素晴らしいお堂)におられる

十一面観音像を参拝します。

安倍文殊院に向かう道中、談山神社の大鳥居や石仏を見ながら秋の静かな町並みを

散策します。

また安倍文殊院では、免震工事のために獅子からお降りになった

文殊菩薩像(今しか拝見できません)を拝観しようと思います。

 

では、みなさまとご一緒するのを楽しみにしております。

 

【開催内容と参加申し込み】

 

日時:2024年⒒月2日(土曜日)930

(9時45分発の奈良交通バスに乗ります。バスは約1時間に1本です。)

(遅れないようにお願いします。)

 

集合場所:近鉄・JR桜井駅南側コンビニの前あたり

 

コース:桜井駅前バス➡聖林寺⇒石仏・大鳥居⇒旧安倍文殊院跡(昼食)

    ⇒安倍文殊院⇒桜井駅15時頃自由解散 

*コース等、変更する場合があります。

 

歩行距離:約4㎞ 

持物:お弁当 飲み物、帽子、場合によっては雨具

費用:2000円(拝観料・僧侶の説明と抹茶代等)バス代は各自

雨天決行:ただし、大雨の場合は中止

(中止の場合は当日朝7時まで全員メールでお知らせします)

 

申込:平越真澄のパソコン(hirako@kcn.ne.jp

締切:10月22日までに、携帯電話をお書きの上パソコンにお返事をよろしくお願いいたします。

 

担当:平越真澄

秋の奈良巡りの会を2024年11月2日(土)開催します

残暑厳しい毎日ですが、お変わりございませんか。

秋の奈良巡りの会は11月2日に開催の予定です。

行き先は「龍田古道を歩く(亀の瀬トンネルのプロジェクションマッピングの見学)」

を考えています。

ただし亀の瀬トンネルのマッピングは10月1日の先着予約ができるかどうかわかりません。

もし予約ができない場合は、聖林寺と安倍文殊院を巡ろうと思います。

聖林寺の新しくできた観音堂は、数々の世界的な賞をとり、素晴らしい建物です。

安倍文殊院では獅子から降りた文殊菩薩(今しか拝見できない)を拝観しようと考えています。

詳細は10月の初めに送りますが、一応日程だけお知らせいたしますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

 

                      幹事:平越真澄

奈良三田会ゴルフコンペ開催予定(2024年11月23日)

奈良三田会ゴルフコンペ(今里杯)は2024年11月23日(祝)を

開催予定としています。

開催場所はディアパークゴルフクラブの予定です。

幹事:村島(平成5年卒)、一柳(平成9年卒)です。

奈良三田会家族会開催予定(2024年8月31日)

2024年度奈良三田会の家族会は8月31日(土)を予定しています。
正式なご案内は改めて発信させていただきます。

第7回奈良巡りの会「奈良町界隈の魅力を知ろう」

2023年5月27日(土曜日)に開催いたします。

お申し込みは幹事の平越様までお願いいたします。第7回奈良巡りの会(2023.3)のサムネイル

 

令和5年度総会開催について

令和5年度の総会を下記のように開催する予定です。
3月初めには、会員の皆さまへ案内状を送付いたします。

 

開催予定内容

日時 : 令和5年4月22日(土) 15:30~
場所 : 奈良ホテル
内容 : 総会・講演会(講師:峯山修験本宗管長・総本山金峯山寺管領 五條良知猊下)・懇親会

 

*会員の皆様へお願い

周りに入会希望者や候補者がいらっしゃいましたら、
本ホームページのお問い合わせ欄からご記入していただきますよう宜しくお願いいたします。

第6回 奈良巡りの会 「竹ノ内街道を歩いて當麻寺へ」のご案内

第6回 奈良巡りの会 「竹ノ内街道を歩いて當麻寺へ」を開催いたします。

開催日時:2022年11月19日(土曜日)

 

11/5までに平越真澄幹事までお申し込みください。

第6回奈良巡りの会(2022.9)のサムネイル

奈良三田会の今後の活動について

奈良三田会の皆様

新型コロナ渦で2年間の活動を休止していましたが、withコロナが進む中で、活動の再開を準備しています。現在の予定は以下の通りです。近々ご案内を送付いたします。

①慶早ゴルフコンペ 2022年5月14日(土)/飛鳥カンツリー倶楽部

②総会・懇親会   2022年6月25日(土)/奈良ホテル

奈良クラブに田中奏一氏が新加入しました。

このたび、塾員の田中奏一氏が、JFLの奈良クラブに新加入されました。

田中さんは奈良三田会にも入会されます。

第22回日本フットボールリーグは、3月14日から始まります。

皆様の応援をお願いいたします。

 

田中奏一

2012年 慶應義塾大学環境情報学部卒業
ソッカー部で副将を務めました。

 

クラブ歴

2012-2017 ファジアーノ岡山(Jリーグ)

2018-2020 鹿児島ユナイテッドFC(Jリーグ)

 

奈良クラブ紹介  Wikipdeia

奈良クラブ